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REPORT
2024.03.15

3県の女子ラグビー選手が集結!エコパで女子ラグビー交流会を開催

2024年2月25日(日)。冷たい雨が降りしきる中でも、エコパ補助競技場には熱気があふれていた。

この日行われていたのは、静岡県、岐阜県、神奈川県の女子中高生ラグビー選手による交流会。静岡県内の女子ラグビー選手、岐阜県唯一の女子ラグビーチーム「ぎふ清流レディース」の中学生から大学生、リーグワン所属チームとの教育提携などによって日本一のチームを目指す「クラーク記念国際高等学校女子ラグビー専攻」の選手たちがエコパに集結し、エコパを拠点に活動する女子ラグビーチーム「アザレア・セブン」の選手たちがサポート役として参加した。

23年まで静岡ブルーレヴズでプレーし、現在アザレア・セブンのヘッドコーチとして指揮をとる清原祥氏による実践指導、さらに各チーム対抗の試合まで、約4時間の練習・試合で交流を深めた。

■約10年で2倍の競技人口に増加。注目の女子ラグビー

日本で女子ラグビーが誕生して40年。7人制ラグビーのオリンピック競技採用や、エコパもその開催地として話題となった2019年ラグビーワールドカップ日本大会での日本代表の活躍などを背景に、「アザレア・セブン」のように女子チームを発足する団体や、リーダー育成につながるとの期待も含めて女子ラグビー部の設置を進める学校が増え、裾野が広がっているという。

日本ラグビー協会のデータによると、少子化などでラグビー全体の競技人口が減少している一方、女子選手の競技人口は増加傾向。2022年度時点で5105人に上り、11年度の2461人から倍増している。

■課題は中学生以上の練習機会の確保

競技人口が増えている女子ラグビーだが、強豪国と比較するとまだまだ少ないのが実態だ。

小学生の時に男子に交じってプレーしていた女子が、体格差が大きくなる中学進学後、女子チームに所属できなかったり、女子チームに所属したとしても対戦形式での練習が少なかったりと、練習機会の確保が難しいケースが多いという。

■ラグビーの聖地「エコパ」で女子ラグビーを盛り上げる

日本ラグビーフットボール協会は、2050年までに女子ラグビーの競技人口を倍の1万人にするという目標を掲げている。そんな中、2019年のラグビーワールドカップを機に、ラグビーの発展に力を注いでいる「エコパ」。女子ラグビーのさらなる普及・発展を目指し、今回初めて中学生から高校生の女子ラグビー選手を集めた交流会の開催に至ったのだった。

参加した選手からは、

「練習試合をする機会がなかなか無かったので、試合の中でも改善するなど、コーチのセッションもすごく勉強になりました。」

「普段一緒にプレーすることのないチームとの交流や、試合ができた。」

「他県との交流や試合をする機会があり大変満足した。」

と、悪天候ながら、普段交流のないチームとの練習・試合の機会に満足したという声が多くあがった。

今後も、「エコパスタジアム」という練習環境や、女子ラグビーチーム「アザレア・セブン」という資源をフルに活用した取り組みに期待したい。


【主催】

静岡県西部地域スポーツ産業振興協議会

【サポート・指導】

アザレア・セブンHC清原祥氏

アザレア・セブン選手

【日程】

2024年2月25日(日)

【会場】

エコパ補助競技場

【参加チーム】

●ぎふ清流レディース(9名)

●クラーク記念国際高等学校女子ラグビー専攻(4名)

●静岡県女子ラグビー選手

・Marine Wings Ladies(4名)

・静岡県中学生合同チーム(10名)

【試合】

・第一試合: 高校生(MWL+静岡中学3年生vsぎふ清流+クラーク)

・第二試合: 中学生(静岡県中学生合同チームとぎふ清流でミックス)

・第三試合: 高校生(MWL+静岡中学3年生vsぎふ清流+クラーク)

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